【テレビ業界】ADの仕事内容を”中の人”が解説【嫌な仕事は何か】

悩む人

  • ADって大変って聞くけど実際どんなことやってるの?
  • リアルな仕事内容を知りたい

こんな疑問にお答えます。

本記事の信頼性

  • この記事を書く僕は、テレビ業界に入って10年ほどのディレクターです
  • 業界に入ってすぐ、制作会社のADとしてバラエティ番組に配属され、4〜5年ほどAD業務をしておりました

ADは何をしていて、なにが大変なのか、理由も一緒に説明しながら仕事内容について解説していきます。

それでは参りましょう。

【テレビ業界】ADの仕事内容を”中の人”が解説【嫌な仕事は何か】

ADの仕事内容は、大きく5つに分類されます。

  1. デスクワーク
  2. 会議
  3. ロケ
  4. 編集
  5. スタジオ収録

ADの仕事は必ずこの5つのどれかです。

ここからリアルな仕事内容を一つずつ詳しく説明していきます。

 

ADの仕事①:デスクワーク

ADの仕事の6割がデスクワークといったイメージです。

テレビ局や制作会社に自分のデスクがあって、毎日そこに出社する感じ。

デスクでする仕事は以下の7つです。

  • リサーチ
  • 電話取材
  • 資料作り
  • 電話で許可取り
  • スケジュール調整
  • 会議室予約
  • 機材管理

すべて説明すると長くなってしまうので、このデスクワークの内、僕がやって一番嫌だった仕事だけ説明しますね。

 

デスクワークで一番キツイのは会議室予約

僕が実際にやって一番嫌だったデスクワークは、会議室予約です。

なぜなら、会議室を取るだけで丸1日掛かるぐらい大変だからです。

 

テレビ局は広いんですが、会議室の数が意外と少ないので、実は取り合いになっています。

なので、「会議の予定はないけどもしかしたら使うかも」と予防線を張り合うことで会議室が常に予約できない。という事態になっているのです。

(大体どこも、会議室の予約状況はパソコンで見られるシステムです)

 

そのため、会議室の交渉をする係があるくらいです。

これは新人に回ってくることが多い係で、僕も新人の頃に経験し、「なんて無意味な仕事なんだ。。」と絶望した記憶があります。

(ちなみに今はだいぶ改善されているみたいです)

 

ADの仕事②:会議

会議は比較的ADにとっては、そこまでやることがない業務です。

そんな会議でのADの仕事はこんな感じです。

  • 会議室準備
  • 会議資料準備
  • 板書
  • ディレクターと動きの擦り合せ
  • 議事録作り

会議業務の中で一番大変な仕事だけ解説しますね。

 

会議で一番嫌な仕事は”板書”

ADの会議業務の中で一番嫌な仕事は”板書”です。

ちなみに板書とは・・
会議中、ホワイトボードに要点をまとめて書いていくこと。

なぜ板書が嫌な仕事かというと、

長時間集中して聞いておく必要がある上、立ちっぱなしの作業だからです。

 

ちょっと集中を欠くと何を話しているのか分からなくなります。すると当然板書もできていません。大勢の前で上司から「ちゃんと書けよ」みたいな指摘があったりした日には最悪です。

(こんな赤っ恥も昔よくしていました)

 

ただでさえ眠い会議でこれは苦行です。

形式ばった会議の多いテレビ業界。会議部門、嫌な仕事1位です。

 

ADの仕事③:ロケ

ADの仕事3つ目は、ロケです。

ロケで行う仕事は7つ。

  • ロケ先とのコミュニケーション
  • 技術スタッフとのコミュニケーション
  • スケジュール管理
  • 収録メディアの管理
  • 撮影物の準備
  • 箸上げ
  • サブカメラを回す

ロケ内容によっても異なりますが、大体こんな感じです。

 

ADがロケで一番重要な仕事は”収録メディアの管理”

ロケで最も重要なのは”収録メディアの管理”です。

なぜなら、収録メディアはすべての時間やお金、労力の結晶だからです。

 

稀にこの素材を無くすという事件が起こりますが、それはお金以上の価値をドブに捨てるのと同じです。

誰が言ったか分かりませんが「素材は命の次に大事」みたいな格言があるほどです。

 

ADの仕事④:編集

ADの仕事4つ目は、編集です。

編集での主な仕事内容はこんな感じ。

  • デジタイズ
  • 段積み
  • ”抜き”作り
  • イラスト発注
  • 使用素材の許可取り
  • 編集マンとのコミュニケーション
  • 音効、TKさんとの連絡
  • 編集スケジュールの管理
  • お弁当発注
  • ナレーション原稿の作成

編集で行う仕事は結構多岐に渡ります。

 

入りたての頃はなにがなんだか分からないのが普通。

色んな人が関わって出来上がっていくことが分かりますね。

 

編集で一番キツイのは、段積み

ADの仕事、編集で一番キツイのは段積みです。

段積みとは・・
編集ソフト上で、複数のカメラの素材を積み上げて並べること

段積みがキツイ理由は、カメラ台数が増えれば増えるほど積み上げるのに時間が掛かるからです。

 

これはやってみないと中々分からないのですが、

複数のカメラの素材を1つ1つ見て音を聞いて、場所を合わせて積み上げていく作業は中々難しくて、とても辛いのです。

 

僕がADの頃、カメラ25台ほど一気に回すロケがありました。

その段積みは、丸一日収録するほど壮大な番組だったのですが、

それに掛かった段積み時間は、丸一週間です。

 

編集ではなく、ただ段積みするだけで一週間です。ありえないですよね。

そのぐらい大変なのが段積みなのです。。

(もちろんカメラ2、3台のロケならすぐ終わります)

 

ADの仕事⑤:スタジオ収録

ADの仕事、最後の5つ目は、スタジオ収録です。

スタジオ収録でADがすることは次の8つ。

  • カンペ作成
  • 打ち合わせ資料準備
  • デカスケ作り
  • スタジオマルチの作成・搬入
  • リハーサル代役
  • バミリ
  • 出し物準備
  • 笑い屋

スタジオ収録は意外とADの仕事は少なく、ここまで来たらゴールが見えた感じです。(サブだし番組の場合)

 

スタジオ収録で一番嫌いな仕事は、”笑い屋”

僕がAD時代に一番嫌いだったスタジオ収録の仕事は、笑い屋です。

笑い屋とは・・
収録中、スタッフが率先して笑うことで場の空気を温めること

笑い屋が嫌いなのは、「眠い・体力の限界・面白いと思えない」のに笑い声を出すのは苦痛だからです。

普通の人間なら嫌なことだと思いますが、仕事なのでやらなきゃいけません。

それがテレビだと言い聞かせて。

 

【まとめ】

ADの仕事は多岐に渡ります。

これだけ多いと、習うより慣れろが最速でマスターする方法です。

 

ADの仕事はとても大変ですし体力的にもしんどい場面が多いです。

でも、キツイからこそ達成感みたいなものも大きいですよ。

 

おすすめはしませんが、少しでもやってみたいと思ったら入ってみるのも良いと思います。逆に入らないと、良いことも悪いことも、分からないことがとても多いので。

 

少しでも参考になったら嬉しいです。

そんじゃあまた!