テレビ業界が異常な時代は終わってる?中の人が詳しく解説

悩む人

  • テレビ業界って寝れない帰れないってよく聞くけど。
  • いまだにそうなの?
  • 実際どんな感じで異常なのかな?

こんな疑問にお答えします。

本記事の信頼性

  • この記事を書く僕はテレビディレクター歴10年です
  • 大卒で制作会社に入社しテレビ業界入り。
  • これまで関わった番組は20番組ほど、主にバラエティを中心に番組作りをしてきました

よく週刊誌で書かれるような都市伝説的なテレビ業界の話ではなくて、リアルな状況を記事にしてみました。

サクッと読めますので少しだけお付き合いくださいませ。

 

テレビ業界が異常な時代は終わってる?中の人が詳しく解説

結論から言うと、テレビ業界が異常な時代は終わっています

なぜなら、働き方改革の波がテレビ業界にもやってきたからです。

(そのキッカケは電通事件です)

【テレビ業界】働き方改革で実際どうなった?【根本解決は遠い】

 

具体的には、

  • 毎日帰れる
  • 週休2日制
  • パワハラ監視

といった改善によって異常性は年々薄れています。

 

改善①:毎日帰れる

今のテレビ業界では、毎日帰れるのが当たり前になっています。

ちょっと前までは世間の噂通り、帰れないのは割りと当たり前でした。

忙しい時は1ヶ月帰ってない時もザラにあるぐらい。

 

それが今では、「ADは毎日帰らせる」という風潮があります。

11時出社、20時帰宅であるチームが多いです。

 

もちろん、収録前や編集に入ると泊まり込みになるケースもあります。

(その補填として代休がもらえるということも)

 

さらに、それだけでなく中には、もっとホワイトな環境があります。

それはスタッフが交代制のチームです。

1日置きでADを入れ替えたり、朝番、夜番というようにしていたりと様々です。

 

仕事の総量は変わらないので、スタッフの数を増やして対応しているのが現状です。

 

改善②:週休2日制

今、ADは週休2日制であることが多いです。

(いや自分は違うよと思った方も最後まで読んでくださいね)

 

連休で取れることは少ないですが、週2日は休ませようという動きがプロデューサーを主体にあります。

少し前までは、休める時に各々で休んで。という自己管理スタイルが普通でしたが、今はトップからADの休日シフトを管理することが増えています。

 

なぜこれが実現できているか。

これも1つ目と同じく、スタッフの数を増やしているからです。

 

テレビ局は、問題が起きることを恐れています。

労働環境が問題で自殺。なんて事件が起きるとテレビ局は窮地に立たされてしまうからです。

 

改善③:パワハラ監視

テレビ業界では、パワハラに対する監視の目が強くなっています。

例えば、

  • プロデューサーがADにヒアリングする
  • パワハラ撲滅センターというような匿名でSOSを出せるところをテレビ局が設置

などです。

 

少し前まではディレクターがADを叱責する姿はよく見られましたが、今は怒鳴っているディレクターは珍しいです。

(むしろ怒ることが恥ずかしいというぐらいな感じ)

 

このパワハラ監視が強まることで、ADが働く環境は良くなっていることは間違いないです。

 

とはいっても異常なチームもまだまだある

ここまでADの働く環境は改善されてきた、異常性はほとんどないと言ってきましたが、実はまだまだ改善されていないチームもあるのが実情です。

(どっちなんだよと思った方も最後まで読んでください!)

 

なぜ改善されないか、それは制作費の減少です。

 

年々、テレビの制作費は減っています。それは大企業がテレビ全体に広告費をさかなくなっているからです。

これによって、テレビ業界は、少ない制作費でクオリティ維持し続けなければならない状況に陥っています。

 

テレビはYouTubeとは違い、1つの番組でも100人以上の人間が関わって出来上がっています。

特に人が多いとネックになるのは人件費です。

 

となると、最も費用の掛かっている人件費から削っていくのは当然。

すると、一人あたりの仕事量が増え、異常な労働環境となるのです。

 

この現象が特に強いのは制作会社で作っている番組です。

制作会社はどれだけ経費を下げれるかで、利益が変わってきます。

削るところを極限まで削るのが儲かる仕組みですから、そこで働くADにシワ寄せが来るのは必然とも言えます。

 

ADの仕事量が減ってもクオリティは下げられない

ADの労働環境は守られても、人数は少ないまま。でもクオリティは下げられない、というチームも多くあります。

これは、小手先の改善をしたに過ぎず、労働の総量は変わらないため、結局だれがかその穴を埋めているということです。

その穴を埋めているのは、ディレクターです。

総合演出

ディレクター

AD

具体的な番組作りを担っているのはこの3つの役職です。

この内、手足となって動くADに仕事をさせられないとなれば、必然的にディレクターに仕事のシワ寄せが来ます。

なぜならやりたいことや一定のクオリティは決まっていて、テレビというメディアである以上、下げることが出来ないからです。

 

この付け焼き刃の改善は、多くのチームに起こっていることです。

制作費とクオリティのバランスが徐々に崩れてきている過渡期が今なのです。

 

では、本当に改善をするにはどうすれば良いのか?

テレビ業界を本気で改善する方法は次の3つです。

  • 事前に企画を固める
  • 急変更をしない
  • 余裕を持ったスケジュールで動く

この3つが実現できれば、少人数でクオリティを維持できます。

 

さらに、一人あたりの仕事量も日数を掛けることで分散させることが出来ます。

これが現実的で、テレビ業界の体質改善を根本的にする唯一の方法だと思います。

 

まとめ

おさらいです。

今、テレビ業界が異常な時代は終わりを迎えています。

主な改善点は3つ

  • 毎日帰れる
  • 週休2日制
  • パワハラ監視

この改善によってADの労働環境は守られている傾向が強い

 

しかし、異常な労働環境のチームもまだあるのが現状。

特に制作会社で作る番組は、人件費を真っ先に削る対象にするため、どうしても構造上、悪環境になりがちです。

 

また、ADの労働環境が守られているチームでも、結局、仕事の総量が変わらないため、その穴を埋めるためにディレクターが動いているケースが多いです。

 

制作費とテレビのクオリティのバランスが徐々に崩壊してきていると言えます。

 

そんな悪環境を根本的に改善する方法は3つ

  • 事前に企画を固める
  • 急変更をしない
  • 余裕を持ったスケジュールで動く

この現実的な3つ改善が実現できれば、根本的にテレビ業界の体質を改善させることが出来ます。

 

この情報が少しでも参考になったら嬉しいです。

そんじゃあまた!